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長野県の保健補導員等の活動 県内ほぼ全域にわたる活動は日本一


 

保健補導員とは?

 長野県の保健補導員等は、戦時下の困難な生活と戦いながら、住民の命を守るために孤軍奮闘する保健師の活動を、地域の主婦たちが手伝うことから生まれた自主的組織です。

 現在では、県内に約1万人以上の保健補導員等が活動しており、地域の健康の守り手として、健康な地域づくりに貢献しています。県内ほぼ全域にわたって組織的に活動しているのは長野県だけだと言われています。

 

~長野県の健康長寿を支えています~

 平均寿命男女とも1位という結果に、長野県は全国のみならず諸外国からも「その秘訣は?」と注目されています。

 これは、がんや心疾患による死亡率が低いためと考えられますが、それを支えているのが生活に根付いた予防運動です。保健補導員等は、地域の役割として交代で健康づくり活動の知識を身につけることができます。知識があればおのずと行動が変わり、家族や地域に健康づくりの輪が広がるのです。こうした取組による長年の努力が、現在の長野県の長寿を支えてきたと考えられています。

 

保健補導員等を経験すると健康になる?

 他県での同じような活動を調査している研究者によると、保健補導員等を経験した方は、自分が健康だと感じる人が多く、自分や家族・地域の健康に気を使うなど、健康に良い生活を送る人が多くなるそうです。また、そうした特徴は、任期を終えた後も続く傾向にあるとのことです。保健補導員等の活動以外にも、例えば、学校で絵本の読み聞かせのボアンティア活動をすることで健康にも良い影響があるようです。このように、保健補導員等の活動を経験することで「やってよかった」と思うだけでなく、実際に自分や周りの健康に良い影響があることが、研究でも明らかにされてきています。

東邦大学医学部社会医学講座衛生学分野 助教 今村 晴彦 氏
(H26保健補導員等活動のしおりより)

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